羽生善治九段と夢の対局 いわて将棋フェスで指導や講演

真剣な表情で子どもたちに指導する(左から)羽生善治九段、小山怜央四段=3日、紫波町

 棋士で日本将棋連盟会長の羽生善治九段(53)は3日、「いわて将棋フェスティバル」のため来県し、指導対局や講演を通じて愛好者と触れ合った。岩手県棋界について「昔から地元の皆さんが非常に熱心に活動していて盛んな場所」と振興に期待した。

 紫波町日詰西の紫波グリーンホテルで開かれた小学生将棋教室では、計31人と多面指しで対局。昨年、本県初のプロ棋士となった小山怜央四段(30)と共に指導した。

 羽生九段が「参りました」と投了し、嘆声と拍手が上がる場面も。「どうしてもきょうは勝ちたい」と「10枚落ち」で挑戦して勝利した紫波・赤石小1年の高野樹陽(きはる)さんは「わくわくした。うれしかった」と充実の表情を見せた。

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