ほのかに光る宿場町 西川・月山志津温泉「雪旅籠の灯り」始まる

ろうそくの柔らかな明かりが風情を醸し出す「雪旅籠の灯り」=西川町志津

 出羽三山の参詣者が行き交った宿場町を雪像で再現する「雪旅籠の灯り(はたごのあかり)」が3日夜、西川町の月山志津温泉で始まった。雪の長屋が約300本のろうそくの明かりでほのかに照らされ、風情ある光景が広がっている。

 外壁に桜や干支(えと)の竜が彫られた長屋や、ホットワインを楽しめるアイスバーなど計3棟を設けた。5年ぶりに雪旅籠の内部に入ることができるようになり、来場者は写真を撮るなどして楽しんでいた。花火が打ち上がると、人々は華やかな夜空を見上げた。大江町左沢小1年明石幸大君(7)は「雪の建物がすてき。ろうそくの明かりがきれい」と話していた。

 同温泉旅館組合などでつくる実行委員会が主催し、19回目。25日までで、時間は午後6~9時。平日は宿泊者限定で、土日祝日は一般来場者がシャトルバスを利用して日帰り観賞できる。入場料は1500円、中学生以下は無料。問い合わせは同実行委事務局0237(74)4119。

© 株式会社山形新聞社