「福は内」年男年女ら邪気払い 青龍寺(青森市)で豆まき

「福は内」と威勢良く豆をまく、裃姿の年男年女ら=3日、青森市の青龍寺

 節分の3日、青森市桑原の青龍寺で恒例の「星供節分護摩祈祷会(ほしくせつぶんごまきとうえ)」が開かれ、年男年女らによる豆まきが行われた。立春の前日に豆をまくことで邪気を払い、新しい季節の招福を祈願した。

 コロナ禍の影響で豆まきは4年ぶり。金堂には約150人の参列者が集まった。織田隆玄住職の法話と祈祷が行われた後、裃(かみしも)姿の年男年女が大豆や落花生の入った升を手に整列。織田住職が今年の恵方の東北東に向け豆を放ると、「福は内」のかけ声で会場に満遍なく豆をまいていった。参列者らは福にあやかろうと、飛んできた豆や福餅などを笑顔で拾い集めた。

 ピンク色の裃姿で豆をまいた同市の会社員白取有紗さん(25)は「豆まきは子どもの時以来で楽しかった。みんなが健康で過ごせるように願った」と話した。

 青森地方気象台によると、立春の4日は冬型の気圧配置が続くため曇りで、雪の降るところがある見込み。

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