春闘開始宣言「昨年上回る賃上げ成し遂げる」 連合青森、170人が気勢

賃上げなどの要求実現を目指し、気勢を上げる出席者

 連合青森(塩谷進会長)は3日、青森市のアスパムで2024年春闘の討論集会を開いた。「経済も賃金も物価も安定的に上昇する経済の好循環へと、ステージ転換を確固たるものにする正念場だ。昨年を上回る『物価高騰に負けない賃上げ』を成し遂げる」と闘争開始を宣言。賃上げや格差是正などの実現に向け、オンライン参加も含めた約170人が気勢を上げた。

 塩谷会長は経団連と連合本部のトップ会談の内容を踏まえ、「今春闘は労使の方向性が一致した中でスタートしている」と強調。「(地域の)消費拡大、経済成長につなげるため、賃金改善要求を掲げて実現に取り組む意義は大きい。全ての仲間と連携し、春闘勝利に向け先頭となって頑張っていく」と述べた。

 集会では連合本部の小菅元生労働条件・中小地域対策局長が本部の春闘方針について、日本銀行青森支店の武藤一郎支店長が青森県の経済情勢について説明した。

 連合青森は今春闘の基本方針として(1)ベースアップを含む月額1万4700円(増加率6.0%)以上の賃上げ(2)雇用形態間格差の是正(3)男女間賃金格差の是正-などを掲げている。賃上げ要求目標は金額、増加率ともに過去最高水準。3月2日に青森市で総決起集会を開くほか、同12日に県経営者協会との労使交渉懇談会に臨む。

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