ラグビーU20代表・佐々木柚樹選手、母校・八戸工業高(青森県)訪問 代表ジャージ贈る

母校の八戸工業高校に日本代表ジャージーを贈った佐々木選手(左から2人目)

 青森県八戸市出身でラグビーU20日本代表の佐々木柚樹選手(20)=大東文化大学3年=が2日、母校の八戸工業高校を訪れ、日本代表ジャージーを寄贈した。「代表になれたのは自分だけの力じゃなく、たくさんの方のサポートがあったからこそ。皆さんも周囲への感謝を忘れず、自分の目標に向かって頑張って」と後輩たちに力強くエールを送った。

 身長188センチ、体重102キロで、ポジションはロック。

 元々野球少年だった佐々木選手。高校に入ると恵まれた体格を買われ、当時のラグビー部主将に誘われて入部した。豊富なスタミナや献身的なプレーが持ち味で、昨年6、7月、南アフリカで行われた世界大会「ワールドラグビーU20チャンピオンシップ」では強豪各国と対戦し、全5試合中4試合でスタメン出場するなど中心選手として活躍した。

 第1体育館で行われたジャージーの寄贈式では、佐々木選手の高校時代の映像が流され、ダイナミックなプレーに生徒たちからどよめきが起きる場面も。佐々木選手は「(世界大会では)最後まで気持ちを切らさず戦えたことで成長できた」と語り、世代別ではない日本代表入りを固く誓った。

 ラグビー部前部長の出貝匠さん(3年)は生徒代表のあいさつで、佐々木選手の活躍が生徒たちの励みになっているとし「これからも大きなけがをせず頑張って。応援しています」と話した。

 佐々木選手は寄贈式後、生徒らの体育の授業に加わってサポートなどを行い、交流を深めた。ジャージーは校内のショーケースに飾られた。

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