能登半島地震の被災地を支援、日本カーシェアリング協会が「廃車」募る 新潟県内の豪雨災害でも活動、リサイクル費用を財源に

 全国各地の被災地で車両を無償で貸し出す日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)は、廃車にする車両の寄付を募っている。リサイクル業者から得られる部品代などを、能登半島地震の被災地で活動するための財源にする。

 協会は2011年の東日本大震災を機に設立した。車両は全国からの寄付で集めている。22年の豪雨で被災した新潟県村上市でも、移動手段を失った被災者に車両を無償で貸し出した。

 今回募集する車両は、車検切れや故障車でも構わない。離島を除き、提携業者が受け取りに出向く。能登半島地震では被災した石川県七尾市を拠点に車両を貸し出しており、リサイクルで得られる資金を事業費や管理費に充てる。

 協会は「無償の貸し出し支援を広く届けるため、協力をお願いします」と呼びかけている。

 申し込みは電話か協会ホームページで。電話は0225(22)1453(平日午前9時〜午後6時)。

© 株式会社新潟日報社