「輪島朝市」支援へ募金 東日本大震災で津波被災の港市場

宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市」で設置された募金箱=1月

 能登半島地震後に大規模火災が発生した石川県輪島市の「輪島朝市」を支援しようと、東日本大震災の津波被害から復興した宮城県名取市の「ゆりあげ港朝市」で募金が始まった。支援をきっかけに、市場同士の交流に発展させたいという。

 朝市協同組合の桜井広行代表理事(69)は「ゼロから復興した私たちの経験が役立つなら伝えたい」と話す。

 ゆりあげ港朝市は2011年の東日本大震災の津波で約50店舗が全て流され、店主らに犠牲者も出た。その後市内のショッピングモールの駐車場で再開し、現在は元の場所で日曜祝日に開催。1日の来場者は東日本大震災前を上回る数千人が訪れるまで復興を遂げた。

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