元大関栃ノ心、まげとの別れに涙 ジョージア出身、36歳

断髪式で師匠の春日野親方(右)から最後のはさみを入れられる元大関栃ノ心=4日、東京・両国国技館(代表撮影)

 昨年5月の大相撲夏場所限りで現役引退した元大関栃ノ心のレバニ・ゴルガゼ氏(36)=ジョージア出身、春日野部屋=の引退相撲が4日、東京・両国国技館で開かれ、断髪式では宮城野親方(元横綱白鵬)ら約300人がはさみを入れた。

 師匠の春日野親方(元関脇栃乃和歌)の止めばさみで大銀杏に別れを告げ「いい思いも悔しい思いもした。相撲をやれて良かった。今日は悔し涙ではなく、幸せの涙だった」と何度も目元を拭った。

 館内は来場者が多く、ゴルガゼ氏は「日本に来た時は一人も知っている人がいなかった。今日はこんなにたくさんいる」と感慨をにじませた。今後は母国からのワイン輸入などに携わる。

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