ユナイテッドが難敵ハマーズに完勝! ホイルンド公式戦4連発にガルナチョが2ゴール【プレミアリーグ】

[写真:Getty Images]

プレミアリーグ第23節、マンチェスター・ユナイテッドvsウェストハムが4日にオールド・トラッフォードで行われ、ホームのユナイテッドが3-0で快勝した。

前節、ウォルバーハンプトン相手にメイヌーの公式戦2戦連発となるプレミアリーグ初ゴールによって劇的な形で3試合ぶりの勝利を収めた7位のユナイテッド。

今節は1ポイント差で6位に位置するウェストハムとのホーム開催のシックスポインターに臨んだ。テン・ハグ監督は連勝を狙う一戦に向けて先発1人を変更。ヴァランに代えてマグワイアを復帰させた。

試合は上位対決らしい、一進一退の攻防が立ち上がりから続いていく。開始11分にはウェストハムが得意のセットプレーからアゲルドが競り勝ったヘディングシュートの撥ね返りがゴール方向に向かうが、これはGKオナナが冷静にかき出す。

以降は互いにシュートまで持ち込むシーンを増やし、徐々に得点の匂いをさせ始めると、ホームチームが相手の一瞬の隙を突いてゴールをこじ開ける。23分、相手陣内左サイドでマルティネスが入れた浮き球のパスはDFに撥ね返されるが、前向きな守備でカゼミロが潰して最前線のホイルンドに繋ぐ。緩急を付けたドリブルでうまくDFを剥がしたホイルンドは右への持ち出しから利き足ではない右足を強振すると、これがゴール左隅に突き刺さった。

本領発揮し始めるデンマーク代表の公式戦4試合連続ゴールによって先手を奪ったユナイテッドだが、リード時の試合運びに問題を抱えるテン・ハグのチームはここから押し込まれる形になる。

前半のうちに追いつきたいウェストハムは、球際の勝負、セカンドボールへの反応で優位に立つと、相手を崩し切るには至らないが、クドゥスの個人技や再三のクロスからセットプレーを獲得。その流れからベン・ジョンソンの強烈なミドルシュートやエドソン・アルバレスのヘディングシュートでゴールに迫るが、GKオナナの好守や相手守備の身体を張ったブロックに阻まれた。

スタッツではアウェイチーム優位も、決定力で勝ったユナイテッドの1点リードで後半に突入。すると、前半同様にその決定力の部分で明暗が分かれる。

後半最初の決定機はウェストハムに訪れたが、ボックス左でエメルソンが放った左足シュートは枠を捉え切れない。これに対してユナイテッドは直後の49分にボックス右でブルーノ・フェルナンデスからパスを受けたガルナチョが左足を振ると、ゴール前でシュートコースに入っていたDFアゲルドに大きくディフレクトしたボールがゴールネットに突き刺さった。

効果的な追加点によって余裕を持った戦いが可能となったユナイテッドは、前半同様に相手にボールを持たれながらも後半はしっかりとカウンターで引っくり返す場面を作るなど、冷静にゲームをコントロールしていく。

後半半ばにはツォウファルとの接触プレーで右ヒザを痛めたマルティネスの負傷交代というアクシデントに見舞われたが、要所を締める守備で相手に流れを渡さない。

さらに、2点差のまま迎えた後半終盤の84分には相手陣内でのボール奪取から仕掛けたカウンターで、マクトミネイの丁寧なラストパスに反応したガルナチョがボックス右から正確な対角シュートをゴール左下隅に突き刺し、ダメ押しの3点目まで奪ってみせた。

そして、ハマーズに後半半ば以降は見せ場を作らせなかった赤い悪魔は、リーグ戦6試合ぶりのクリーンシートのおまけ付きで難敵ハマーズとのシックスポインターを制して6位に浮上した。

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