【マレーシア】テナガ、IHIと火力発電所混焼で共同研究[公益]

テナガのヌグリスンビラン州ポートディクソンにある火力発電所(同社提供)

マレーシア国営電力テナガ・ナショナル(TNB)は4日、IHIと火力発電所における小規模な混焼事業の共同研究を行っていると発表した。

テナガは、完全子会社であるTNBパワー・ジェネレーション(TNBジェンコ、Genco)、TNBフューエル・サービシズを通じて事業を実施。ペラ州ルムットとヌグリスンビラン州ポートディクソンにある火力発電所で行う。

テナガによると、現在1%のバイオマスの燃焼に成功しており、1%のアンモニアと2%のバイオマスの混焼に挑戦する。成功すると、年間で乗用車7万1,000台分の炭素排出量を相殺することができるようになる。

テナガはまた、2023年9月には、アブラヤシ(パームヤシ)の空果房(EFB)由来の固体バイオマス燃料であるEFBペレットの混焼の実証実験にも成功した。実験には、三井物産、中国電力の担当者が立ち会ったという。

テナガの混焼事業は23年8月末、基本設計(FEED)段階にあり、技術的な実現可能性の実証に入った。FEED段階は今年4月に完了する予定で、26年9月までに混焼を開始する見通しだ。

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