「レディ加賀」のタップ再現 2次避難所で炊き出しも

被災者に演技を披露する「レッツタップダンス」のメンバー=加賀市内の旅館

  ●2次避難所で企画メンバー 新幹線催しより一足早く

 加賀温泉郷を舞台にした映画「レディ加賀」(北國新聞社特別協力)のタップダンスを再現し、北陸新幹線加賀温泉駅の開業イベントを盛り上げる市民参加企画「レッツタップダンス」の関係者が4日、加賀市の能登半島地震の2次避難所で炊き出しに取り組んだ。一足早くタップダンスも披露し、駆け付けたタレント大平まさひこさんとともに被災者を元気づけた。

 2次避難所は、メンバーが昨年12月からタップダンスの練習場として利用している山代温泉の旅館「みやびの宿 加賀百万石」。「『レディ加賀』タップダンスで加賀を活性化実行委員会」の唐谷好二実行委員長らが練習後に炊き出しを企画し、3月16日の本番が迫ってきたタップダンスも披露することにした。

 炊き出しでは、実行委関係者らが準備したカレーライスとちゃんこ鍋、うどん、串カツ、フライドポテトなど温かい料理をはじめ、北陸新幹線の営業用車両「W7系」をデザインした移動販売車による焼き芋「あのかがやきいも」も振る舞われた。被災者支援の古着も用意された。

 市内外の小学1年から70代女性までのメンバー40人は、タップダンスを通じて加賀温泉郷を盛り上げようと奮闘する「レディ加賀」のストーリーを再現し、加賀温泉駅開業のステージイベントで観光客らに披露する。主演の小芝風花さんらがデッキブラシを手に踊る曲の練習に励んでおり、被災者を前に熱演を繰り広げた。

 大平さんも、ものまねなどのお笑いライブで被災者を楽しませた。

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