ふんどし一丁で雪上綱引き勝負 青森市で「もつけ祭り」

寒空の下、ふんどし姿で綱引きに挑む参加者

 ふんどし姿の男衆が雪上で綱引きをする「ザ・もつけ祭り」が3日、青森市のねぶたの家ワ・ラッセ西の広場で開かれた。寒空の下、男衆は白熱した戦いを繰り広げ、冬の青森を盛り上げた。

 「もつけ」は、お調子者や熱中する人などを指す津軽弁。冬季の観光を活気づけようと、市などでつくる「雪だ!灯(あか)りだ!芸術だ!あおもり冬のワンダーランド実行委員会」が主催し、コロナ禍を除き毎年開催している。今回は5人一組の計12チームが参加。トーナメント形式で、一本勝負の綱引き対決に挑んだ。

 雪の降る中、試合は午後6時に始まり、参加者は白い息を吐きながら一進一退の攻防を展開。会場には「もつけ! もつけ!」という大勢の観客のかけ声が響き、熱気に包まれた。綱引き終了後は、夜空に色とりどりの花火が打ち上げられ、フィナーレを彩った。

 5連覇を果たした「アームレスリングチーム武竜(ぶりゅう)」のリーダー吉田正仁さん(61)=青森市=は「観客の声援が力になった。来年も優勝を目指したい」と語った。

 同日から2日間にわたり開催予定だった関連イベントの「青森冬まつり」は、暖冬による雪不足の影響で中止となった。

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