青森県八戸市のYSアリーナ八戸で3、4の両日開かれたスピードスケートのジュニアワールドカップ(W杯)。期間中は、開催地青森県八戸市の関係者が地元の名物を紹介しようと、会場のYSアリーナ八戸内の選手・競技役員用ラウンジで温かい八戸せんべい汁を振る舞ったほか、メダリストへの副賞として南部せんべいの詰め合わせを用意するなどし、八戸ならではのおもてなしに力を入れた。
各国代表選手やスタッフ、国際競技役員の食事会場となったラウンジでは、サンドイッチ、即席めん、果物といった軽食に加え、地元業者が用意した八戸せんべい汁が振る舞われ、選手らがせんべいの独特の食感を楽しんだ。お代わりを求める競技役員の姿も見られた。
ドイツ代表のチームドクター、ペーター・アダベルグさん(56)は「八戸市の郷土料理は味が素晴らしい。せんべい汁を大好きになったよ」と笑顔。韓国代表メディカルスタッフのリム・プーキャンさん(27)も「せんべいがとてもおいしい。大好きな味」と感激していた。
また同アリーナ2階ホワイエには、八戸三社大祭に参加する山車組の組織「はちのへ山車振興会」が今年の干支(えと)の辰(たつ)を題材にしたミニ山車「善女(ぜんにょ)龍王」を展示。英文の解説を添えて地元の伝統的な祭りと日本文化を紹介している。今月中旬まで展示するという。