踏切内に点字などの誘導表示促進 視覚障害者事故防ぐ、国交省

 国土交通省は、視覚障害者の踏切事故防止に向け、道路のバリアフリー指針を改定した。踏切内に点字などの誘導表示を増やすため、整備の位置付けを従来の「望ましい」から「標準的」に格上げした。道路管理者の自治体などに積極的な対応を促し、点字をたどれば踏切から逸脱せず渡れるようにする。

 道路のバリアフリー基準は(1)義務(2)標準的(3)望ましい―の3段階がある。奈良県大和郡山市で目の不自由な女性が電車と接触し死亡した事故を受け、国交省は2022年6月に指針を改定。踏切の外側では、踏切が近いことを示す点状ブロック設置を標準的とした。

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