「フルーツデトックス」という言葉をご存じですか?体の中にある毒素や老廃物を排出するために行われるデトックスを、フルーツを食べることで行おうというものです。
朝食やおやつを果物に置き換える方法から、1日の食事を果物にする方法まで、目的や生活様式にあったさまざまな方法があります。
今回は、食べることが大好きな一般OLの筆者が、1週間のフルーツデトックスに挑戦。どんな変化があったのか、どのくらい費用がかかったのかなどを詳しくレビューしていきます。
【20枚】メニユー写真あり!フルーツデトックスを1週間やってみた
フルーツはデトックスにぴったり!
そもそもフルーツデトックスの仕組みはどのようなものなのでしょうか?
フルーツに多く含まれている酵素は、身体に溜まった老廃物を追い出す力がとても強いのだそうです。また、食物繊維も豊富なので腸の働きを良くし、便秘の解消にもなるとのこと。そのため、フルーツを摂取することでデトックス効果が期待できるというわけ!
また、カリウム・ビタミンB群・ビタミンCなど、美容に嬉しい栄養も豊富。余分なものを出しながらみずみずしい肌を作るための手助け効果まで期待できるんですね。
注意点としては、酵素やビタミンCは熱に弱いため加熱はNG。必ず生で食べるようにしましょう。今回は、手軽にフルーツを摂ることができるスムージーでデトックスに挑戦しました。
※ 本記事は、筆者がフルーツデトックスを推奨するものではなく、実践した結果や感想をまとめたものです。ご自身でフルーツデトックスを実践する際は、身体と相談して各々に合った無理のない方法で行ってください。また、身体に異常が現れた場合にはすぐに中断し、専門医に相談してください。
フルーツデトックスを試してみた!
まずは入念な計画からスタート。フルーツデトックスを始めるときに、「過度な制限はしない」という決め事をして計画を立てていきます。
今回は、下記のメニューで行うことにしました。
【平日】
朝:バナナ1本
昼:社食
夜:フルーツサラダ
【休日】
朝・夜:フルーツのみ
昼:フルーツスムージー
いつも朝はバタバタしてしまうので何も食べないことも多いのですが、フルーツデトックスの期間中はバナナを1本食べることにしました。また、平日はフルタイムで仕事をしているので、ランチはいつもどおり社食で好きなものを食べました。
平日の夜は野菜と果物のみ、最後の休日2日間は、ほとんど果物のみで1日過ごしてみました。
また、おやつは素焼きのナッツとカカオ80%以上のチョコレートのみ。飲み物は水かブラックコーヒーで過ごします。また、最後の土日はおやつもフルーツのみ、飲み物は水のみにチャレンジしてみました。
まずは、1週間分のフルーツを買いに行ってきます。どれくらい食べそうか見当をつけ、下記のものを買ってきました。
リンゴ:5個
バナナ:6本
アボカド:2個
みかん:7個
キウイ:3個
柿:4個
マスカット:1房
基本的に、季節もののリンゴ、みかん、柿を中心に購入し、フルーツだけの土曜日が楽しみになるように、ご褒美の感覚でマスカットをチョイスしました。また、平日のフルーツサラダ用の野菜と休日のスムージー用の豆乳も購入。
費用は合わせて税込4316円。季節や出荷状況によってもフルーツの値段は変動するので、工夫次第でもう少し抑えることもできそうです。
【1日目】月曜日
朝:バナナ(1本)
昼:社食
夜:リンゴとアボカドのサラダ(リンゴ1個、アボカド1個)
サラダのドレッシングはオリーブオイルと塩のみです。
【2日目】火曜日
朝:バナナ(1本)
昼:社食
夜:柿とみかんのサラダ(柿1個、みかん1個)
一人暮らしを始めてから、柿をほとんど食べることがなかったのですが、久しぶりに食べてみるとすごく美味しかったです。フルーツで季節を感じられるのも良いですね。
【3日目】水曜日
朝:バナナ(1本)
昼:社食
夜:みかんとキウイのサラダ(キウイ1個、みかん2個)
後述しますが、この頃から日中眠くなりにくくなってきた気がします。
【4日目】木曜日
朝:バナナ(1本)
昼:社食
夜:アボカド(1個)、柿(1個)、みかん(1個)
フルーツの生活に慣れてきたので、夜もフルーツのみにしてみました。
【5日目】金曜日
朝:バナナ(1本)
昼:社食
夜:リンゴ(1個)、柿(1個)、みかん(1個)
ようやく金曜日。明日からはほぼフルーツのみで過ごす休日です。
【6日目】土曜日
朝:バナナ(半分)
昼:小松菜とキウイ(1個)、バナナ(半分)のスムージー
夜:マスカット(1個)、リンゴ(半分)
お昼のスムージーはキウイがすっぱくてちょっぴり失敗。蜂蜜などで甘みを加えることもできますが、自分で課したルールに違反することになってしまうのでグッと我慢...!
夜は楽しみにしていたマスカット!すごく美味しかったです。ご褒美作戦、大成功です(笑)。
【7日目】日曜日
朝:リンゴ(半分)
昼:リンゴ(半分)、みかん(1個)のスムージー
おやつ:キウイ(1個)
夜:リンゴ(1個)、柿(1個)、みかん(1個)
ミカンとリンゴのスムージーは甘くて美味しかったです!ただ、みかんの白い部分が残っていたので、スムージーにはオレンジの方が合いそうだと感じました。おやつの時間にはお腹が空いてしまったので、キウイも食べました。
本日で最終日なので、夜ご飯は残っているフルーツを全部食べました。
といっても、食べる量ははじめの目論見通りで最終日の夜ごはんもいつも通りの量になりました。
フルーツデトックスを実践した感想
1週間やってみて、つらいという感じは特になかったです。平日のランチは好きなものを食べていたこと、フルーツだけの土日もご褒美のマスカットを用意していたことなど、無理のない計画を練って行うことが、ストレスを感じないコツかなと思います。
また、元々フルーツが好きなこと、おやつに食べていたナッツが好きなことも大きく影響していたと思います。ここからは、身体や気持ちの面での変化についてレビューします。
むくみ知らず、便秘しらずの身体に?
フルーツデトックスをする際に色々調べてみると、むくみにくくなる・便秘が改善するなどの効果があるのを多く見かけました。
確かに実際にやってみると、朝起きてむくんでいると感じたことはなかったですし、元々便秘がちではありませんが、この1週間は特に快便だったような気もします。
むくみについては、1週間お酒を飲まなかったことも大きかったかもしれません。お酒が大好きな筆者としては、飲み会翌日をフルーツデトックスデーにしてみるのも良さそうです。
他にも色々な変化が…!?
元々は「1週間だけじゃ体重に変化はないだろうな…」と思っていた筆者。ここ2~3年は56〜58kgで推移していた体重が、デトックス後は55kgまで落ちていました!
そして、デトックスに伴い食事の量が減っていたこともあってか、デトックス明けの数日は満腹感を得るのが早く「つい食べすぎてしまう人にもいいかも?」と感じました。
また、フルーツデトックスの効果かどうかは定かではありませんが、この一週間は眠気を感じにくかったのも特筆すべき変化でした。
デメリットだと感じたことは?
フルーツデトックスのデメリットだと感じたことは、体を冷やしてしまうこと。
フルーツは基本的に冷蔵か常温で保存するので、体の冷えが心配な場合は温かい飲み物を用意するなど、身体を温める工夫が必要だと感じました。
フルーツの保存方法も紹介
本題とは離れますが、今回筆者が実践したフルーツの保存方法もご紹介します。
リンゴは乾燥させないことが大切らしく、1個1個キッチンペーパーでくるんで常温で保存しました。筆者は適切なカゴがなく断念したのですが、風通しの良い場所に置くとベターだそうです。
柿はヘタを水で濡らしたキッチンペーパーで覆い、1個1個ポリ袋に包んで野菜室で保存しました。
ヘタが乾くと柿のシャキッと感がなくなってしまうのだそうです。
マスカットは、一粒一粒房からはずしキッチンペーパーでくるみ、ポリ袋で包んで野菜室で保存しました。
房ごと冷蔵すると、乾燥により鮮度が落ちてしまうそうです。
果物をまとめ買いする場合は、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
今回、実際にフルーツデトックスをやってみて、つらいという感情よりも果物が美味しいという感情の方が大きく、1日1日の食事が楽しみなほどでした。
夜にお腹が空いたなと思うこともありましたが、早く寝るようにもなり、結果として良い影響が大きかったです。筆者はデトックス期間が終わってからも、朝はバナナにしたり、休日のおやつをリンゴにしたりしています。
朝ごはんだけをフルーツに置き換える・休日だけフルーツに置き換えるなどなら、身体と相談しながら無理のない範囲で生活に取り込んでみるのが良さそうです。
(ウェルなわたし/ きゅーちゃん)