給食再開で笑顔 珠洲・みさき小、三崎中

給食に笑顔を浮かべる生徒=5日午後0時40分、珠洲市三崎中

 能登半島地震で甚大な被害を受けた珠洲市みさき小、三崎中で5日、中断していた学校給食が再開した。市内の11小中・義務教育学校(9年制)で初めての再開となる。机を並べ、久しぶりに給食を頰張る子どもたちは「みんなと食べる給食はやっぱりおいしい」と笑顔を広げた。

 三崎中は1月11日に2日遅れで3学期をスタートさせたが、水が十分に確保できないことから、これまでレトルト食品などによる「昼食」が提供されていた。

 この日は鶏肉の唐揚げやスパゲティサラダなど計4品が用意され、3年の前結音さん(15)は「唐揚げがすごくおいしい。温かいご飯を作ってくれてありがたい」と笑顔を見せた。

 市教委は残る9校でも給食再開を目指すが、再開のめどは立っていない。

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