産地確認できないナマコにニセの漁獲番号付け少なくとも45トン販売 「密漁品の認識あったか?」ヒアリング調査

愛媛県松山市の公設市場で、違法なナマコが取り引きされていた問題で、市が業者へのヒアリング調査を行いました。密漁品という認識があったかなどを確認したということです。

ヒアリング調査は、5日7時過ぎから、松山市の公設水産地方卸売市場内の会議室などで行われました。

この市場の中に本社を置く水産業者「松山魚市場」は、おととし12月から4か月にわたり、産地の確認できないナマコを仕入れニセの漁獲番号を付けるなどして、少なくとも45トンを販売し、去年12月、県から改善を求める行政指導を受けました。

また、市場を管理する松山市も、県から健全で適正な市場運営を促す行政指導を受けています。

5日のヒアリング調査は「松山魚市場」の社員およそ20人を対象に個別で行われ、関係者によりますと、取り扱ったナマコについて、密漁品との認識があったのかなどを確認する内容だったということです。

取材に対して市は「調査目的や聞き取り内容など、何もコメントできない」と話しています。

県によりますと、行政指導に対し、松山市から1月「市場の運営について注意喚起や指導を実施した」という回答があったということです。

また、「松山魚市場」からも改善報告が提出されていて、現在、詳しい内容の確認を進めているということです。

© 株式会社あいテレビ