広島カープ 週末の情報まとめ 手術明けの大瀬良大地は順調 野手総出で打撃練習 新外国人は? がむしゃらな若鯉たち 日南キャンプ 第1クール

石田充 アナウンサー
広島カープの日南キャンプがついに始まって、第1クールが終わりました。

RCC野球解説者 天谷宗一郎 さん
まだ、日南に行けていないぼく、少しでもカープを感じたくて、珍しく赤のシャツを着て来ましたから。カープを全力で今、感じています。

石田充 アナウンサー
現地で取材をしている 伊東平 アナウンサーを呼んでみようと思います。今、伊東さんでした?

天谷宗一郎 さん
あっ、伊東さんだ。

伊東平 アナウンサー
晴れてます。1月31日、この宮崎・日南にやってまいりまして、ずっと雲だったんですが、今、青い空が広がっていて、太陽を浴びています。うれしいです。この太陽ですとわたくし、このジャケット1枚で、ズボンをめくっても全然、寒くありません。カープの週末の様子です。

石田充 アナウンサー
2月3日(土)です。このキャンプ、初の週末を迎えて天福球場には、このクール最多のおよそ2500人のファンが詰めかけました。

注目は、この日はブルペン。右ひじの手術からの復帰を目指す 大瀬良大地 の姿がありました。キャッチャーを立たせた状態で20球を投げて現状を確認したということなんですが、「あせっている感じでも遅れているという認識でもない。一歩一歩やっていくところで現状、不安はない」と順調な調整ぶりを見せています。

天谷宗一郎 さん
そうですね。本人も順調だと自主トレのときに言っていました。

広島カープ 大瀬良大地 投手
「ちょっと傾斜を使って、ピッチング練習じゃなくて、強いキャッチボールぐらいで体の反応を見てみてもいいんじゃないかとトレーナーさんと話をして、そういうふうになったので。しっかりとやっていきたいと思います」

石田充 アナウンサー
ランチタイムには、新外国人の2人がバットを持って登場です。新外国人、背番号10、マット・レイノルズ が、52スイングでヒット性の当たりが20本。コンタクト能力を見せます。

天谷宗一郎 さん
コンパクトなスイングですね。

石田充 アナウンサ
一方、マイナーリーグでホームラン通算100発超えの ジェイク・シャイナー は、自慢のパワーで柵越え3発。長打力をアピールしました。

さらにフリーバッティング終了後にはシャイナーが、スタンドのファンへバッティンググローブをプレゼントするサプライズも…。

そして、この日は2月3日、節分ということで、2人は初めての豆まきを体験。

広島カープ レイノルズ選手&シャイナー選手
「オニハソト」

石田充 アナウンサー
鬼役の左側は見たことのあるシルエットのような気もします。筋肉が好きそうな人ですけども…。日本文化との交流に思い出になると笑顔を浮かべていました。

マット・レイノルズ 選手
「初めて人に向かって豆を投げたけど、楽しかった」

石田充 アナウンサー
宮崎は、豆が落花生なので、痛いんです。午後からは、このキャンプで初めて野手全員が屋外でバッティング練習を行いました。

各自が自身の課題と向き合う中で6年目のシーズンを迎える 林晃汰 は、新井貴浩 監督からマンツーマンで指導を受けていました。

天谷宗一郎 さん
去年はくやしい思いをしていますから。

石田充 アナウンサー
軸足のつま先の角度など、パワーを生かすための体の使い方を学んでいました。

そして、次々と選手が練習を終えて帰路につく中、最後まで室内練習場で黙々とバットを振っていたのが、矢野雅哉 です。

連日、朝7時半から練習をスタートさせ、宿舎に戻るのはいつも最後。そんながむしゃらな姿を新井監督はちゃんと見ています。

広島カープ 新井貴浩 監督
「こりゃあ、200本安打ぐらい打つな。これは、200本安打は堅いよ。8年かけて…」

「おれがあがって、何本打ったか確認しておいてね。たぶん、7~8本であがると思う(笑)」

石田充 アナウンサー
いえいえ。箱にあったボール、全部打って、矢野選手は帰りました。

天谷宗一郎 さん
これは、期待の裏返しのコメントですよね。

石田充 アナウンサー
そして、2月4日(日)、厚い雲に覆われても熱気を帯びるキャンプ4日目―。ショートのポジションを争う 小園海斗・矢野雅哉 の守備対決の幕が上がります。

天谷宗一郎 さん
矢野選手、いいアピールしていますね。

石田充 アナウンサー
そうですね。ただ、こちらも。あらためてショートでレギュラーをつかむぞという強い決意の小園選手です。

ブルペンでは、3年目の 森翔平 が、今キャンプのメンバーでは最多となる本人の申告122球。「疲れた後に投げるボールの精度を確かめたかった」と実戦を意識したピッチング。

打席に立つ新井監督に持ち球全てを投げ、開幕ローテーション入りをアピールしました。

広島カープ 森翔平 投手
「(球団アドバイザーの)黒田さんに『監督に打席入ってもらえよ』って言われたので『わかりました。お願いします』と。アピールする立場なので、しっかりバッターを抑えるというのが、やっぱり第一。どんどん、どんどん実戦をするにつれて状態を上げていきたいなとは思います」

石田充 アナウンサー
一方、バッティングピッチャーとして登板した高卒2年目の 斉藤優汰 。力強い直球を中心に25球、ヒット性の当たりをわずか2本に抑えるピッチング。最速は、早くも149キロ。

天谷宗一郎 さん
すごいですね、この時期に。

石田充 アナウンサー
初の1軍キャンプでもそのポテンシャルの高さを披露します。

その後、すぐにブルペンに移動。連日、黒田博樹 アドバイザーから上半身の動きの指導を受ける斎藤。さらなる進化を目指します。

伊東平 アナウンサー
「第1クールもいよいよ大詰め、恒例のロングティーが行われています。最後の力を振り絞って懸命にバットを振っています」

クール最終日、恒例のロングティー。天谷さんも経験ありますよね?

天谷宗一郎 さん
これ、見てるだけで毛穴が開く。きついです。

石田充 アナウンサー
一心不乱にバットを振りますが、その途中には新井監督直々に選手に指導する姿も…。

天谷宗一郎 さん
久保選手ですかね。

石田充 アナウンサー
そうです。初の1軍キャンプです。そして、苦悶の表情を浮かべながらも快音を響かせ続けるその姿に観客からも応援の声が沸き起こります。

新井貴浩 監督
― 第1クールを終えて手応えは?
「表情を見ていても『よし。おれが(レギュラーを)奪ってやるぞ』っていうみんな、そんないい表情をしていたなと思います」

伊東平 アナウンサー
週末、いろんなことがありすぎました。いろんな選手たちが輝いた瞬間がありましたけども、休日返上でこういった選手たちが、まだまだ、きょうは休みなんですが、一生懸命練習しています。

朝練、いつも一番乗りの矢野選手、この休日にも現れて、バットをしっかりと振り込んでいきました。

さらには1軍キャンプ初の 髙木翔斗 選手。藤井彰人ヘッドコーチ、石原慶幸バッテリーコーチから指導を受けているキャッチングを確認していました。

さらには外野の1枠を争う 中村健人 選手も精力的にバットを振り込む、そういった休日練習ということになりました。

本当に目の色が違いますし、姿勢にも表れていますので、言葉のはしばしにも感じます。こういった選手たちの次のクールでの活躍を楽しみにしたいです。

(RCC「イマナマ!」カーチカチ!テレビ everyday. より)

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