中国、大手銀行の前頭取に死刑 収賄など100億円、猶予付き

 【北京共同】中国湖南省常徳市の中級人民法院(地裁)は5日、違法に計5億元(約103億円)超を得ていたとして、収賄などの罪で銀行大手、招商銀行の田恵宇前頭取に執行猶予2年の付いた死刑判決を言い渡した。国営通信新華社が報じた。

 判決によると、田前頭取は招商銀行の頭取などを歴任していた期間に、規定に違反して職権を乱用し、インサイダー取引などを行い計2億9千万元余りの利益を得ていたほか、2億1千万元超相当の財物も受け取っていた。裁判所は「社会へ与えた影響は極めて悪く、国家と人民にも重大な損失を与えた」とした。

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