雪がない!青森県内イベント中止続々 冬の田んぼアートなど 暖冬でワカサギ釣りも

中止となった「冬の田んぼアート」の会場。少雪で稲の切り株が見える状態になっている=5日午後、田舎館村の道の駅いなかだて

 暖冬や少雪の影響で、青森県内で予定していた氷上ワカサギ釣りなどの冬季イベントが新たに中止となったことが5日、分かった。各主催者が明らかにした。

 田舎館村は、10日から「道の駅いなかだて」で行う予定だった「冬の田んぼアート」を雪不足などのため中止すると発表。2016年のイベント開始以降、少雪による中止は初めて。

 村企画観光課によると、5日、実行委員会や制作団体のメンバーが会場を確認。積雪量が少なく稲の株が見えたり、実際に歩くと土が出たりするなどの状態が見られた。スノードームと光る雪だるまづくりワークショップは予定通り、遊稲の館で実施する。

 小川原湖(東北町)の南側に位置する姉沼で行われてきた恒例の氷上ワカサギ釣りは、暖冬で氷が張らず、4年ぶり2回目の中止となった。

 氷に穴を開けて糸を垂らす氷上ワカサギ釣りは例年、1月中旬に解禁され2月末まで実施。昨年は35日間で延べ5200人超が訪れるなど、冬の風物詩として親しまれていた。

 主催する青森フィッシングガイドには釣り愛好家から「今季はどうなるのか」といった問い合わせが、これまで約200件寄せられたという。同ガイドの西本匡代表(48)は「皆さんの期待に応えられず残念」と肩を落とした。

 青森市のスポルト青い森グループは、新県総合運動公園の補助陸上競技場を主会場に、スノーモービルなどが楽しめる「スノースポーツパーク青い森」を1月14日に開園予定だったが、雪不足のため2度延期。今後も十分な積雪が見込めず、中止の判断に至った。今季の一般営業は同21日のみだったという。

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