【中国】23年の車輸入、2年連続減=NEVは大幅増[車両]

自動車販売店などが加盟する業界団体の中国自動車流通協会(CADA)によると、中国の2023年の自動車輸入台数は、前年比8.9%減の79万9,000台だった。マイナスは2年連続。一方、電気自動車(EV)などの「新エネルギー車(NEV)」の輸入車販売台数は47.9%増の4万5,993台と強く伸びた。

輸入台数をブランド別で見ると、レクサスが首位で18万台を超えた。2位はメルセデス・ベンツ(2.7%減の15万6,168台)、3位はBMW(10.7%減の10万2,910台)だった。

4位以下は、ポルシェ、アウディ、ランドローバー、トヨタ、ボルボ、MINI(ミニ)、フォルクスワーゲン(VW)と続いた。前年比でプラスになったのはアウディ(41.2%増)とランドローバー(43.1%増)、トヨタ(27.8%増)、ボルボ(4.8%増)、VW(3.1%増)の5社。

輸入車全体の販売台数は0.1%増の76万9,000台。4年ぶりにプラスを回復した。ただ台数は20年以降、100万台を下回る状況が続いている。

輸入EVの販売台数は2.7倍。米テスラの「モデルX」、BMWの「iシリーズ」、ポルシェの「タイカン」の伸びが目立った。

一方で、プラグインハイブリッド車(PHV)は国産車に押され、輸入車の販売はさえなかった。

自動車の輸入総額は5.8%減の3,321億3,000万元(約6兆8,500億円)となった。輸入車の平均価格(税関への申告ベース)は41万5,700元で、前年から3.4%上昇。15年からは65%上がった。

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