【インドネシア】AWL、スラウェシの大学でAI講座開講[IT]

AI人材育成プログラムの講座開設で協定を締結した、AWLの土田上席執行役員(左端)と、中スラウェシ州パルのタドゥラコ大学工学部のアンディ学部長(左から2人目)ら関係者 (AWL提供)

北海道大学発の認定スタートアップ企業AWL(東京都千代田区)は、インドネシアの中スラウェシ州パルのタドゥラコ大学工学部で、人工知能(AI)の人材育成プログラムを開講したと発表した。一般財団法人海外産業人材育成協会(AOTS)が実施する「寄附講座開設事業」に採択された案件で、インドネシアのAI人材育成と将来的な就業機会の拡大を支援する。

AWLの土田美那上席執行役員が5日、同大学で工学部のアンディ・アルハム・アダム学部長と国際交流協定を締結した。

AWLが提供する講座は、同日から3月7日まで開講する。工学部の学生10人を対象として行われ、授業を受講した学生には単位が認定される。

AWLの日本国内の開発部門は約20カ国・地域から集まる多国籍メンバーで構成され、インドネシア人も複数の人材が活躍している。今回講座を行うタドゥラコ大学では現在、AWLの元社員が教べんを執っている。

AWLは、タドゥラコ大学での講座開設を皮切りに、インドネシア国内だけでなく東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国で技術革新をけん引する人材の育成や、AIビジネス展開への道を開くことで、経済成長と社会発展に寄与することを目指したいとしている。

AWLは今回の事業とは別に、1月半ばから首都ジャカルタの小売店で、同社が開発したエッジAIカメラを搭載したデジタルサイネージ(電子看板)を導入。映像解析により、買い物客の属性や、デジタルサイネージの視聴時間などの行動をより分析できるようにして高度なマーケティング戦略を実現することで、小売店の収益向上を支援している。

© 株式会社NNA