【台湾】鴻海、1月は2割減収も同月2番目の高水準[IT]

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業が5日発表した2024年1月の連結売上高は、前年同月比20.9%減の5,221億4,148万台湾元(約2兆4,693億円)だった。マイナスは2カ月連続となったが、同月としては過去2番目の高水準だった。前月比では13.5%増えた。

1月の売上高を四大製品別に見ると、「部品・その他製品」が前年同月比で強く伸びた。部品が増収だったほか、車載電子部品の出荷が伸びた。「クラウドネットワーク製品」も前年同月比で伸びが顕著だった。顧客の新製品発売が奏功した。

一方、「パソコン最終製品」は前年同月比でわずかにマイナスとなった。パソコン市場の需要減退が要因。「コンシューマー・スマート製品」もマイナスだった。前年同月は中国河南省鄭州市にある工場の稼働再開で出荷が増えたことで、比較対象となる数値が高かったことが響いた。

鴻海は24年第1四半期(1~3月)について、前年同期比でマイナスとなるとの予想を示した。前年同期は新型コロナウイルス禍後の工場の稼働再開により出荷が増え、比較対象となる数値が高かったことが影響するとみている。

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