2022年に54歳で急逝した芥川賞作家、西村賢太さんの命日に当たる5日、七尾市小島町の浄土宗西光寺に遠方からファンが訪れ、地震で倒壊した西村さんの墓に手を合わせた。
命日に合わせて行われる予定だった三回忌法要は見送られたが、墓前には、西村さんが好んだ酒やたばこが供えられた。ファンは地蔵堂が覆いかぶさり、ブルーシートが掛けられた墓に言葉を失いながらも、故人をしのんで合掌した。
昨年も命日に訪れた自営業佐田宏喜さん(56)=東京都新宿区=は「墓を直すために手伝えることがあれば助けになりたい」と話した。