大雪、都内120人が救急搬送 交通機関の一部で影響続く

雪が残るJR新宿駅前を歩く人たち=6日午前

 関東甲信を中心とした大雪は6日早朝にはピークを過ぎ、気象庁は5日に9都県の全域や一部に出していた大雪警報を順次、解除した。東京消防庁によると、雪の影響で転倒するなどして、東京都内で5日から6日午前11時までに4~92歳の男女計120人が救急搬送された。全員、命に別条はない。交通機関への影響も一部で続いた。

 気象庁は気圧の谷や寒気の影響で6日も雪や雨が降る所があるとして路面凍結などに伴う交通障害に警戒を呼びかけた。

 埼玉県では53人が軽傷を負った。千葉県は重傷1人、軽傷12人。神奈川県は重傷5人、軽傷34人。

 関東甲信のJR在来線は6日午前、中央線や青梅線の一部区間、横浜線の全線などで運転を見合わせたが、順次再開。東海道新幹線は品川―小田原間で一時速度を落として運転した。全日空と日航の国内線は羽田空港を発着する便を中心に計約30便を欠航。高速道路は通行止め区間が縮小した。

 積雪は5日夜に最大で前橋市11センチ、東京都心とさいたま市8センチ、横浜市と宇都宮市4センチ、千葉市3センチを観測した。

国会議事堂で除雪作業をする作業員=6日未明

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