【GXビジネス】大分の「ものづくり企業」①  FIG(大分市)【大分県】 ロボット技術で顧客の課題解決

FIGのロボット事業の主力である「GTP型AGV」(右上)など、主に工場で使用される製品。ロボット本体の製造からロボットを動かすためのプログラミングまで一貫してできるのが同社の強みだという

 人とロボットの共生を、大分から目指す。人口減少による働き手不足や、生産性向上が多くの業界で課題となる中、FIG(大分市)はグループ企業の知見と技術を生かし、ロボットを生かした解決策を顧客に提供する。

 FIGは情報通信業のモバイルクリエイトや、半導体・自動車関連のREALIZE(リアライズ)、システム開発などを手がけるCAOS(カオス)などの持ち株会社。2018年からロボット事業に参入した。当初は、工場内の設備に合わせ、既製品の産業用ロボットの動きをプログラミングする「システムインテグレーター」としてスタート。現在は、ロボットの本体も製造もする。

 同社のロボットは大きく分けて2種類ある。工場などでの生産工程の自動化を目的としたタイプと、ホテルや飲食店といったサービス業向けで、物を運ぶ役割を担う。ロボットの動き方は、ある程度決まった動きがプログラミングされた「グリッド式」と、人や障害物などを探知するとよけたり止まったりする「スラム式」がある。

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