ラーメン支出額、山形市が連覇 総務省調査、新潟市は2位

山形市役所で取材に応じるラーメン店主の鈴木敏彦さん(中央)=6日午前

 都道府県庁所在地と政令指定都市を対象にした総務省の2023年家計調査が6日、発表され、ラーメン支出額で山形市が前年に続き全国1位となった。官民一体で消費拡大に取り組んだ。21年1位のライバル新潟市もPR活動を繰り広げたが2位となり、涙をのんだ。3位仙台市、4位宇都宮市、5位富山市と続いた。

 調査では、2人以上世帯当たりの外食費としての支出額を比べた。トップは山形市の1万7593円で、記録が残る2000年以降、最高額を記録した。新潟市1万5224円となった。

 山形市役所には、ラーメン店店主や佐藤孝弘市長が集まって歓喜の瞬間を待った。結果が出ると歓声が上がり、握手してたたえ合った。結果を受け山形市は、市のラーメンを表す「山ラー」の商標登録が完了したと発表した。

 市は21年に新潟に敗れたのをきっかけに、店主らが協議会を発足。昨年12月に「山形市ラーメンの日」を制定するなど広報活動を進め、市も予算を付けて後押しした。協議会会長でラーメン店主の鈴木敏彦さんは「いい結果が出てうれしい」と話した。

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