側溝に落下し、横たわった高齢男性を救出 小学生が発見 足利署が3人に感謝状

森平署長(後列中央)から感謝状を受け取った3人

 【足利】道路脇の側溝から高齢男性を救助したとして、足利署は1日、毛野新町3丁目、小学6年桐山未来(きりやまみく)さん(12)と看護師桐山裕子(きりやまゆうこ)さん(44)の親子と、常見町、販売業余村真直(よむらまさなお)さん(44)の3人に感謝状を贈った。

 1月15日午後4時半ごろ、帰宅中だった未来さんが、道路脇の側溝(深さ50センチ)に落下して横たわった状態となった70代男性を発見した。近くの自宅に駆け込み、母親の裕子さんに「おじいさんが倒れた」と報告。2人で現場へ向かい、居合わせた余村さんと協力して男性を側溝から助け出した。余村さんが110番し、警官が到着するまでの間、安全確保に努めた。

 男性は左頬や左肘をすりむいたが、命に別条はなかった。未来さんは「1人で助けるのではなく、協力して助ける方が安全だと思った。今後も人助けをしたい」と話した。余村さんは「面倒くさいと助けなければ、亡くなってしまう可能性もある。私も娘がいるので、通り過ぎていたら娘に説明ができないと思った」と振り返った。

 森平芳彦(もりひらよしひこ)署長は「勇気ある行動をとってもらい、命を救ってくれたことに感謝したい」とたたえた。

感謝状を受け取る桐山未来さんら

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