AIでトマトを選別 処理能力1.5倍向上 傷の発見や大きさの選別も JAしもつけで選果場竣工式

最新設備が導入された選果場

 【栃木】JAしもつけの「トマト一元選果場」の竣工(しゅんこう)式が1月30日、大宮町の同選果場で行われた。同JA関係者やトマト生産者ら約30人が出席して神事やテープカットを行い、完成を祝った。

 同JAによると、トマト部会の会員は53人で、10月末から収穫される冬春トマトの生産量は県内有数だという。従来の選果場では持ち込まれるトマトの処理に対応しきれないときもあり、処理能力の強化が課題だった。

 新しい選果場は既存の選果場に約1100平方メートル増築して整備した。総面積は約4900平方メートルで、選果ラインを3から6へ倍増した。人工知能(AI)を使ったセンサーなど最新設備を備え、傷の発見や大きさの選別などの精度が向上する。これまでの約1.5倍の1日1万4千ケース分を処理できるという。

 同JAの長昌光(ちょうまさみつ)組合長は「竣工を迎えられ関係者の方に感謝したい。市場や消費者の信頼を得て、さらなる生産力向上に努めたい」などと話した。

最新設備が導入された選果場

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