「まさに命の危機だった」 マイナス8度の中で道に迷った高齢男性保護 今市署が旅館経営の小松さんに感謝状

感謝状を贈られた小松さん(右)

 道に迷った高齢男性を保護したとして栃木県警今市署は2日、川俣、旅館経営小松輝久(こまつてるひさ)さん(58)に感謝状を贈った。

 小松さんは1月11日午後11時45分ごろ、同所を車で通りかかった際に1人でいる70歳代の男性を見つけ、声をかけた。辺りには雪も残り「(男性の)手が寒さで赤く腫れ上がっていた」という。会話も要領を得なかったため、経営する「旅館 加仁湯」まで連れて行き、警察に連絡した。

 男性は那須塩原市在住で、見つけた場所の近くに動けなくなっていた男性の車があったという。「温度計を見たら当時の気温はマイナス8度だった。足なども色が変わっていて、かなり寒そうだった」と小松さん。松尾秀和(まつおひでかず)署長も「まさに命の危機だった」と感謝した。

感謝状を贈られた小松さん(左)

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