能登半島地震の影響で臨時休館していた金沢21世紀美術館は6日、交流(無料)ゾーンの一部を再開した。ただ、「スイミング・プール」など公開中止が続く人気作品もあり、訪れる観光客はまばらだった。
再開したのは市民ギャラリーA・Bや、アートライブラリー、「タレルの部屋」、キッズスタジオなど。営業時間を短縮してカフェレストランやミュージアムショップも開いた。東京から訪れた大野由紀夫さん(71)は「この状況だから仕方がないが、早く全面オープンしてほしい」と話した。
交流ゾーンは通路の天井パネルが多数ずれる被害があり、固定する工事と安全確認を終え、再開に至った。ガラス天井の一部が落下した展覧会ゾーンや、可動席のキャスターが破損したシアター21は再開のめどが立っていない。