鬼火たき、今年の目標誓う 北山東部小で伝統行事

高さ約10メートルの「鬼火小屋」が大きな音を立てて燃え上がった=佐賀市富士町の北山東部小

 佐賀市富士町の北山東部小でこのほど、伝統行事の鬼火たきが開かれた。地域住民らを含む約80人が参加し、竹のやぐらを、今年の目標をしたためた児童14人の書や持ち寄った正月飾りとともに燃やし、無病息災を祈った。

 児童や保護者、教諭らで中に入ることができる高さ約10メートルのやぐら「鬼火小屋」を事前に作り、もち焼きや交流を楽しんできた。児童は「己に勝つ」「万里一空」などと目標を書いた書を発表。6年の西光寺翔哉君は「勇往邁まい進しん」と記し、「中学生になるので部活で大変になるが、家の手伝いも頑張る」と誓った。

 児童の代表が点火し、参加者が大きな音を立てて燃え上がる様子を見守った。内川美喜校長は「元々地域の行事で46年前に学校行事として復活したと聞いている。健やかに成長し、幸せな一年になるよう願っている」と話した。

 鬼火たきに先立ち、やまばと山村留学の30周年式典も開いた。(古賀真理子)

習字で書いた今年の目標を披露する児童。鬼火たきで一緒に燃やした

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