佐賀で新たなオケ始動 佐賀市文化会館で4月14日

有明佐賀フィルハルモニカの練習風景=佐賀市文化会館

 佐賀で新たな市民オーケストラ「有明佐賀フィルハルモニカ」が立ち上がった。ブラームスの交響曲を4年かけて全曲演奏する企画オケとして始動し、4月に初めての演奏会を開く。

 主宰の村川智章さん(58)=佐賀市=は、「自由気ままにやりたいことをやる、これは僕のワンマンオケ」と笑う。演奏会の入場は無料。ホールの使用料など公演にかかる費用は、奏者から集める参加費1万円以外の全てを自身が負担し、不退転の覚悟で臨んでいる。

 中学の吹奏楽部で打楽器を始め、作陽短期大音楽学科(岡山県)で学んだ。現在は佐賀交響楽団の練習指揮者兼打楽器奏者として活躍し、1992年には「さが吹奏楽団」の設立に携わった。「人は一生のうちオケで何曲演奏できるのか。団体が増えればできる曲も増える」と昨年春から動き出し、準備を重ねている。

 初回の演奏会ではブラームスの交響曲第1番をメインに据える。村川さんが「思わず聞き入ってしまう演奏」とほれ込む同市のピアニスト増井ゆかりさんを迎えたベートーベンの「ピアノ協奏曲3番」のほか、モーツアルトの歌劇「魔笛」の序曲も披露する。

 村川さんは「1発目として、曲もソリストもオケの奏者も申し分ない」と自信をのぞかせる。(花木芙美)

 ▼演奏会は4月14日の午後2時から、佐賀市文化会館中ホール。入場無料。問い合わせは同団体、メールmusi.kumamn@gmail.com。

有明佐賀フィルハルモニカを立ち上げた村川智章さん=佐賀市文化会館

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