熱海土石流 源頭部北西側の不適切な産業廃棄物 土地の現所有者が撤去作業を始める 7月下旬頃までに作業完了予定 静岡県が発表

静岡県熱海市伊豆山で2021年7月に発生した熱海土石流の起点となった逢初川源頭部北西側の位置の産業廃棄物について、静岡県は廃棄物の不適切な処理に関わった土地の前所有者と現所有者に対して撤去の指導を行ない、2024年1月15日から現所有者による撤去作業が始まったと発表しました。

県によりますと、逢初川源頭部の北西100メートルの位置にある産業廃棄物は、2009年に前所有者によって運び込まれ、2011年に現所有者に売却された後に、2013年に現所有者によって埋め立てられたということです。

産業廃棄物はコンクリートの建築物を解体に伴うコンクリートのがれきが主だということで、土地の現所有者が提出した撤去計画書では、1月15日から廃棄物の掘り起こしを行ない、3月上旬から土砂の埋め戻し、転圧を行った上で、4月中旬から廃棄物の分別やリサイクルをして、6月上旬から7月下旬頃まで搬出や現場の整地をして作業を完了させる予定です。撤去予定の産業廃棄物は950立方メートルあまりだということです。

ただ、県の推定では前所有者が運び込んだ産業廃棄物は推定で約1500立方メートルで、現所有者によって埋め立てられた950立方メートルあまりの産業廃棄物以外にも550立方メートルの産業廃棄物が残ることになるため、県は前所有者に対して引き続き廃棄物処理法に基づいて撤去を指導する方針です。

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