NBAオールスター2024で全面LEDコートを使用と発表

魅力を高められるとNBAが発表

現地2月5日(日本時間6日)、NBAはオールスター2024のセレブリティゲーム(2月16日)、サタデーナイト(2月17日)のコートに全面LEDのコートを使用すると発表した。NBAは「アリーナの観客はもちろん、放送を通じて魅力を高めることができる」と紹介している。

インディアナポリスで開催されるNBAオールスターゲーム2024は、ウィークエンドの中で複数の会場を使用する。今回、LEDのコートが作られるのは、開閉式ドームのルーカス・オイル・スタジアム。セレブによるオールスターゲームとスキル・チャレンジ、3Pコンテスト、カリー対サブリナ、スラムダンク・コンテストが行われるオールスター・サタデーで使用される(2月18日オールスターゲームはペイサーズのホーム、ゲインブリッジ・フィールドハウスを使用)。リーグの発表では、リプレー映像やビデオコンテンツを流すほか、選手の軌跡を描くアニメーション、スタッツなどで使用されるとしている。また今後数週間の中でプレビュー映像を出していくというので、どんなものが準備されているのか楽しみである。場合によっては将来、LEDコートがレギュラーシーズンで採用される可能性もあるだろう。

LEDコートというと思い出されるのがBリーグ初年度の開幕ゲームである。2016年9月22日、国立代々木競技場第一体育館で行われたアルバルク東京対琉球ゴールデンキングスでは、全面LEDで作られたコートにさまざまなモーション・アニメを投影。観客を楽しませた。このLEDコートは約50cm至宝のLEDを組み合わせたもので、表面にはポリカーボネイドを使用。制作費用は1,000万円以上(機材はレンタル品)かかった。ちなみに2014年にナイキ社がコービー・ブライアント(元レイカーズ)を中国に招いて行われたキャンペーンでもLEDコートが使用されていて、この際は1億円がかかったと言われている。

今回のコートを作ったドイツのASBグラスフロア社は自社サイトで、高い弾力性、衝撃吸収製を発揮するコートであり、アスリートの体を守るうえ、優れたグリップ力を発揮するものだと紹介。アメリカでの大きなイベントでの使用は初とのことだが、バスケットボール・コートでは、昨年ドイツリーグでバイエルン・ミュンヘンが使ったほか、FIBA U19女子ワールドカップでも使われている。

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