「令和の怪物」の真価が問われるシーズンとなる。ロッテの佐々木朗希(大船渡高)は2年前の完全試合達成など随所で圧倒的な投球を見せるが、一年を通しての成績を見れば物足りなさは否めない。これを自覚し「たくさんの試合に投げて、キャリアハイ(自己最高)は出さないといけないと思っている」と5年目に臨んでいる。
昨年のキャンプはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が控えていただけに「早め早めに投球を完成させるのに必死だった」と振り返る。ことしは首脳陣から調整を任され、じっくりと時間をかける方針だ。
5日までの沖縄・石垣キャンプ第1クールで2度行った投球練習では入念にフォームを確認した。「165キロも投げようと思って投げたわけではない。トレーニングやフォームも、より良いものを求めているので、そこについてくるのかなと思う」と進化の道を探る。