京都市長選落選の村山祥栄氏を告発、弁護士ら「架空の政治資金パーティーは違反」

村山祥栄氏

 4日に投開票された京都市長選に立候補して落選した元市議の村山祥栄氏(46)が、政治資金規正法に違反し、架空の政治資金パーティーを企画した疑いがあるとして、市内の弁護士20人が京都地検に告発状を提出した。提出は1日付。

 村山氏を巡っては、昨年12月~今年1月に自身が会計責任者を務める資金管理団体がパーティーを計9回企画し、パーティー券を販売したが、うち8回で参加者がいなかったことが判明している。村山氏は未開催分を返金したが、告示前に日本維新の会や国民民主党京都府連などが推薦を取り消していた。

 告発状では、パーティーの収益率の高さや、多くの企業がパーティー券を購入していることに触れ、「100名規模のパーティーで、そのほとんどが参加者ゼロということは全くあり得ず、もともと開催する予定がなかった」と指摘し、同法が禁じる企業献金の疑いがあるとしている。

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