裏金事件で起訴の衆議院議員池田佳隆被告が保釈 沈黙貫く姿勢に有権者から辞職求める声も

テレビ愛知

自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る裏金事件で起訴された衆議院議員の池田佳隆被告が、2月5日、東京拘置所から保釈されました。しかし、いまだに沈黙を貫いていて、有権者からは怒りの声が上がっています。

5日午後9時過ぎ、メガネにマスク姿で東京拘置所から出てきた池田被告。刑務官と報道陣に深々とお辞儀すると、迎えの車に乗り込みました。

起訴状などによりますと、池田被告は秘書と共謀して、2018年以降の5年間に派閥から約4800万円を受け取っていたにもかかわらず、収支報告書に記載せず、うその収入を記入した政治資金規正法違反の罪に問われています。

東京地裁は5日、池田被告側の請求に基づき、保釈を決定。検察側が決定を不服として「準抗告」しましたが地裁は棄却し、池田被告側が保釈保証金1500万円を納め、保釈されました。

疑惑発覚後、一度も説明の場を設けていない池田被告。自民党支持者からも怒りの声が上がっています。

自民党支持者:
「ずるいです。一般企業ならあり得ない。それなりの覚悟と責任を取るべき」

有権者:
「恥ずべき行為。ちゃんとした大人として対応してもらいたい。議員辞職した方がいい」

名古屋市天白区にある事務所を訪ねると…

葛谷晃一郎記者:
「事務所のシャッターは降りた状態で、人けはありません。入り口のボードには“しばらく閉所させていただきます”と書かれています」

選挙で池田被告から支援を受けた増田成美県議は、テレビ愛知の取材に対し「説明責任はあると思う。それが議員の仕事です」と話しました。

6日午後4時半現在、池田被告からの議員辞職の届け出はされていません。

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