カールツァイスは、35mmフルフレームEマウント専用シネレンズシリーズ「ZEISS Nano Prime」(以下、NP)を発表した。希望小売価格とデリバリー時期は以下の通り。
- NP 18mm/NP 100mm:税込各675,000円
- NP 24mm/NP 35mm/NP 50mm/NP 75mm:税込各600,000円
- 専用ケース(ペリカンケースの軽量シリーズPeli-Light採用):税込113,000円
- NP x 6本と専用ケースセット:税込3,450,000円
デリバリーは2024年5月下旬予定。当面はレンズ6本とケースのセット販売のみのデリバリー。注文時にはレンズ距離環仕様を指定してほしいとしている(FeetまたはMeter)。
Nano Primeシリーズ概要
NPシリーズは光学・鏡胴ともにEマウント用に新規設計された18mm、24mm、35mm、50mm、75mm、100mmの6本で、開放値はすべてT1.5で統一されている。前枠径は95mmと一般的なマットボックス取付径に対応。さらに前枠内側に86mmのフィルターネジも施され、保護用やバリアブルNDなど各種円形ねじ込み式フィルターを装着可能。カメラ周りをコンパクトにしたいジンバル撮影時などに便利だという(ねじピッチはP=1.0)。
Supreme Primeに準じたクリアでシャープな描写
ZEISSハイエンドシネレンズ、Supreme Primeに準じたNPのレンズ描写は、高いコントラストと豊かな階調表現を兼ね備え、被写体のディテールまで細かく捉えた映像表現を可能にしいる。現在多くのドラマやコマーシャル撮影で選ばれているFXシリーズにネイティブで使用でき、VENICEやBURANOとも好相性としている。
レンズデータ収録可能
NPシリーズは、Eマウント専用シネレンズとしては初めてマウントに電子接点を持ち、レンズ焦点距離や絞り値などをカメラのビューファインダーに表示できるほか、これらの情報はカメラ収録データにも記録される。 またレンズの「歪み」および「周辺光量」データはZEISS CinCraftサーバーより入手できるため、VFX合成等も既存のZEISSシネレンズ同様のワークフローで作業が可能。
ZEISS初の日本製シネプライムレンズ
レンズは日本にあるZEISSの長年のパートナー企業で製造としている。