モウリーニョ監督が「獲得して大失敗した」10名の最悪選手

先日イタリア・セリエAのローマを解任となったジョゼ・モウリーニョ監督。かつてはFCポルト、チェルシー、インテル、レアル・マドリーで一時代を築いた名将であるが、このところはなかなかタイトルに恵まれていない。

この20年世界トップクラスの指揮官としてキャリアを重ねてきた彼であるが、その中では「大型補強と言われながらも使い切れなかった選手」も…。

今回は『planetfootball』から「ジョゼ・モウリーニョのキャリアの中で最悪の補強選手10名」をご紹介する。

ジョー・ロドン

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:トッテナム・ホットスパー

2020年にトッテナム・ホットスパーがノッティンガム・フォレストから22歳のジョー・ロドンを獲得したとき、有望なセンターバックが加入したと話題になった。2部での実績は素晴らしいものだった。

しかしながらロドンはロンドンで全く活躍することなく、モウリーニョが率いたトッテナムで迷子になってしまった。昨季はレンヌに貸し出されたがフランスで活躍できず、今季はリーズ・ユナイテッドにローン移籍している。

ハリド・ブーラルーズ

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:チェルシー

チェルシーがプレミアリーグを2連覇したあとの2006年夏、モウリーニョ監督が率いるクラブは860万ポンドでハンブルガーSVからオランダ代表DFのハリド・ブーラルーズを獲得した。

なぜか背番号9が与えられたときに大きな話題を集めたが、それがインパクトとしてはピークであった。怪我と不安定さによってポジションを奪えず、1年後にはローンで放出された。

リカルド・クアレズマ

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:インテル

2008年にジョゼ・モウリーニョ監督が率いたインテルに加入したポルトガル人のトリッキーなドリブラー。FCポルトから1860万ユーロ+選手(ペレ)の譲渡という大きな条件で獲得された。

ズラタン・イブラヒモヴィッチやサミュエル・エトー、ウェズレイ・スナイデルらが所属していたクラブの中でなかなか出番を獲得できず、2008-09シーズンは最も残念な選手に贈られる「金のバケツ賞」に選ばれた。

スティーヴン・ベルフワイン

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:トッテナム・ホットスパー

トッテナム・ホットスパーにおけるジョゼ・モウリーニョ監督の下で奇妙な時間を過ごしたもう一人の選手は、オランダ代表のベルフワインである。

2020年1月のマーケットで3000万ユーロの移籍金が支払われた大型取引であり、ベルフワインはすぐに出場機会を獲得したが、しばらくして足首を負傷。復帰したあとは長い間ゴールから見放され、2022年7月にアヤックスへと放出された。

ルイ・パトリシオ

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:ローマ

ウォルヴァーハンプトンから2021年夏にローマへとやってきたポルトガル代表の名ゴールキーパー。ベテランとなった彼は豊富な経験と高い評判を得て、1000万ユーロを超える移籍金で加入した。

ただ最初のシーズンでUEFAカンファレンスリーグに優勝したあと、急速に調子を悪化させてしまった。彼がパフォーマンスを落としてしまったことはジョゼ・モウリーニョ監督にとって大きな誤算であったはず。

フアン・クアドラード

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:チェルシー

2014年のワールドカップでコロンビア代表の中心選手として大きな活躍を見せたクアドラード。サイドバックもウイングもこなせるユーティリティ性を持ちつつ、一対一で相手に勝てる攻撃力を備えていた。2015年1月にフィオレンティーナからチェルシーに移籍したときには2400万ポンドが動いている。

しかしプレミアリーグでプレーしたのは13試合のみ。ノーゴールのまま半年でユヴェントスへと放出されたことを考えれば、ジョゼ・モウリーニョ監督にとっては屈指の失敗補強だったといえるだろう。

ババ・ラーマン

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:チェルシー

ジョゼ・モウリーニョ監督がチェルシーを2回目に率いたとき、2015年夏のマーケットでアウクスブルクから獲得したのがババ・ラーマンであった。ガーナ人の左サイドバックはその後8年をチェルシーで過ごしたが、その大半の時間をローン先で過ごした。

2015-16シーズンは公式戦24試合に出場したものの、そのときの結果が彼のチェルシーでのキャリアを終わらせてしまった。昨年夏まで保有されていたというのも非常に意外である。

ファビオ・コエントラォン

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:レアル・マドリー

彼の場合はかなり不運でもあった。2011年にレアル・マドリーが獲得したファビオ・コエントラォンは、有望で攻撃的な左サイドバックとして2710万ポンドの移籍金が支払われた選手だった。

ただクラブには世界最高のアタッキングディフェンダーとしての道を歩み始めたマルセロがおり、ファビオ・コエントラォン自身も継続的に起用されない状況でパフォーマンスを落とし、移籍金ほどの価値を見せられなかった。

アンドリー・シェフチェンコ

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:チェルシー

イングランド・プレミアリーグを制覇したチェルシー。オーナーだったロシア人のロマン・アブラモヴィッチ氏は、さらなるスターを引き入れるために投資を行い、ミランからウクライナ代表FWアンドリー・シェフチェンコを獲得した。

ただ問題はモウリーニョ監督が彼を求めていなかったことだ。最初のシーズンで51試合14ゴールと期待に応えるほどの結果を出せず、3年目にはミランへとローンで送り返されることになった。

アレクシス・サンチェス

モウリーニョの下でプレーしたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド

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ピアノを弾くために座った瞬間から、アレクシス・サンチェスはマンチェスター・ユナイテッドで冗談のような時間を過ごした。クラブは彼を獲得することを熱望しており、信じられないような年俸に加えてヘンリフ・ムヒタリャンを譲渡することでアーセナルから引き入れた。

しかしながらサンチェスはモウリーニョ率いるマンチェスター・ユナイテッドに入った瞬間から「契約を破棄できないか」と代理人に伝えていたと報じられており、それから一向に調子が上がる様子はなかった。

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