加賀市片山津小6年生31人は6日、同校で、地元出身の雪の科学者中谷宇吉郎博士にちなんだ実験に取り組み、立春にかかわらず卵が立つことを実証し、物事に疑問を持つことの大切さを学んだ。
中谷博士は随筆「立春の卵」で、立春の日に卵が立つという中国の故事に疑問を抱き、暦に関係なく卵が立つことを科学的に実証したとつづっている。
特別授業を行った片山津商工振興会の理事枷場(はさば)達雄さん(82)から説明を受け、児童は提供された温泉卵「湯の花卵」150個で卵立てに挑戦し、成功すると歓声を上げた。最多の10個を立てた中出汐織さん(12)は「集中して取り組んだら10個も立てられてうれしい」と笑顔を見せた。
中谷宇吉郎雪の科学館が開館した1994年から毎年行っている。