大切な人に花を贈ろう 路面電車にラッピング 富山北部高生デザイン、7日から運行

花贈り日をPRするラッピング車両と富山北部高生=富山市の富山地鉄城川原運転区車両基地

 富山北部高情報デザイン科2年生がデザインした「フラワーデー(花贈り日)」をPRする富山地方鉄道の路面電車ラッピング車両が6日、披露された。生徒が富山市の富山地方鉄道城川原運転区車両基地で仕上げのフィルムを車両に貼り付け、完成させた。今年で9回目の取り組みで、車両は7日から3月14日まで、市内全域で運行する。

 車両には、同市山田地域特産の早咲き桜「啓翁桜(けいおうざくら)」と市内で生産されている葉ボタンが描かれている。啓翁桜は、風をイメージして花をウエーブ状に配置。黄色と紫色の葉ボタンを円形に配して、花冠を表現した。

 デザインは2年生40人の案の中から、伊勢媛菜さんの案が選ばれた。伊勢さんは「実際に車両になると迫力がある。大切な人に花を贈るきっかけとしてほしい」と話した。

 フラワーデーは14日のバレンタインデーや3月14日のホワイトデーなどの記念日を指す。富山市や花き流通団体などでつくるフローラルとやま実行委員会は2015年から毎年、富山地鉄と富山北部高の協力を得て、ラッピング車両を運行させている。

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