兵庫県養父市は5日、市国民健康保険出合診療所(同市出合)で、患者から診療費を過大徴収していたと発表した。1人あたり最大100円程度多く徴収していたとみられ、市が対象者に返金する。
市によると、同診療所は感染症対策として公立八鹿病院と連携しており、診療費に「連携強化加算」と呼ばれる金額を上乗せしていた。加算するには、同診療所が直近1年間に4回以上、同病院へ抗菌薬の使用状況などを報告する必要があるが、2022年度分の報告を行わないまま、23年度分の診療費を算定していたという。同診療所の新築移転に伴い、市が届け出を出した近畿厚生局から照会があり、徴収ミスが発覚した。
過大徴収は23年4月~24年1月で、影響人数は概算で330人。患者と保険者を合わせた影響総額は約5万5千円。市は医事会計情報などを調べ、対象者が確定次第、返金手続きを取る。市健康医療課TEL079.662.3165(吉田みなみ)