警察×コンビニ=水際防止72%増! 特殊詐欺の被害防止などで協力 所沢署、コンビニ5社に感謝状

小田智一署長(中央)から感謝状を贈呈された各コンビニ店=1月30日、所沢署(同署提供)

 埼玉県警所沢署は1月30日、コンビニエンスストア5社と「セーフティコンビニポリス活動」を推進し、期間中に特殊詐欺被害の水際防止件数が大幅に増加できたことから、5社に対して感謝状を贈呈した。

 表彰されたのはセブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、デイリーヤマザキ、ミニストップ。「セーフティコンビニポリス活動」とは、警察官がコンビニ店員に対して立ち寄り指導をする機会を増やし、利用客が特殊詐欺被害に遭うことが疑われる場合に声かけをするなどの協力をお願いするという取り組み。

 所沢市内の133店舗を対象に昨年5月に活動を始め、同12月までで被害の水際防止は43件で前年同期(25件)に比べて18件(72%)増と飛躍的に増えた。抑止額は約450万円だった。今年に入ってからも活動は継続している。

 同署の小田智一署長は「5社の協力のおかげで特殊詐欺対策に一定の成果を得ることができた。今後も対策強化に努めていく」と感謝した。

 同署は、制服警察官が立ち寄ることで特殊詐欺の未然防止だけではなく、強盗や万引など店舗に対する防犯にもつながったり、警察官から店員に声をかけることで店員側からも気軽に要望を伝えやすくなる効果が期待できるとしている。

© 株式会社埼玉新聞社