東京糸魚川会新年会 ゆかりの人集い70年祝う 小野健一新会長「糸魚川愛する気持ちを」

2組に分けて行われた記念撮影

創立70周年の節目を迎えた東京糸魚川会は4日、東京都内の東天紅上野店で新年会を開いた。北陸新幹線の糸魚川駅開業祝いで企画した60周年記念大会に550人が参集して以来の125人の大人数が集まり、ふるさと談議に花を咲かせた。

コロナ禍が明けたばかりの節目の新年会のプログラムでは、大相撲で活躍する大の里関ら海洋高出身力士10人を招待し、同校相撲部の田海哲也総監督との座談会を企画。相撲部時代の苦心談やプロの心意気、裏話に盛り上がった。

昨秋の総会で選任された新会長の小野健一さんは旧青海町出身で、デンカ常務取締役と関連会社社長、会長を経て、東京糸魚川会副会長として切り盛り。近年はUターン在住し、糸魚川おこしの活動にも尽力している。あいさつでは出身力士たちの活躍を喜び、留学生も受け入れる海洋高と地元を「世界の海洋高と能生」とたたえ、支援を呼びかけた。70年の足跡を踏まえ、「糸魚川を愛する気持ちをつないでいきたい」と意気込みを語った。

来賓の米田徹市長は元日の能登半島地震の被害状況を説明し、特に津波避難者が6000人に達したことを報告すると会場がざわついた。昨年開港50周年を迎えた姫川港の全国級の取扱量や、スポーツ界の活躍ぶりなどを詳しく紹介し、持続可能なまちづくりに協力を呼びかけた。

糸魚川商工会議所の高瀬吉洋会頭は地震自粛による二次被害を嘆き、北陸応援割を使ったふるさと応援に期待し、200室級ホテルの開業計画も披露。地元選出の中村康司県議は乾杯発声前に県政の概況を紹介し、関心を誘った。

宴会では楽しいアトラクションもあり、最後に相馬御風作詞の「春よ来い」を合唱。前会長で東京新潟県人会会長の小林保廣さんのあいさつで終了した。

2組に分けて行われた記念撮影
あいさつする小野健一新会長

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