陳舜臣作品の舞台を巡る 神戸で「生誕100年ミステリーツアー」、21日から

海岸ビル(左)や商船三井ビルなど、戦前の面影が残る一角。2月21日のツアーで周辺を歩く=神戸市中央区海岸通

 生誕100年を18日に迎える直木賞作家・陳舜臣さん(1924~2015年)。その推理小説の舞台となった各地を巡る「陳舜臣生誕100年ミステリーツアー」が21日から6月5日にかけて3回、神戸市内で行われる。

 一般社団法人「関西芸術文化共創」が主催し、各回とも、作品に即したまち歩きとランチの2本立て。案内人は、同法人代表理事で剪画(せんが)(切り絵)作家・とみさわかよの氏が務め、作品のモデルになった場所などを推理しながら風景を楽しむ。

 テーマとする作品と主な訪問地(ランチの場所)、料金は次の通り。

 2月21日「三色の家」=元町、旧居留地(第一樓(ろう))1万1千円▽4月25日「枯草の根」=北野異人館街、トアロード(神戸元町別館牡丹園(ぼたんえん))同▽6月5日「虹の舞台」「弓の部屋」=萌黄(もえぎ)の館、シュウエケ邸(東天閣)1万2千円。

 いずれも午前10時半~午後1時、定員20人。申し込みは神戸観光局が運営する「神戸のとびら」公式サイトから。問い合わせは、同法人のメールアドレス(info@kansai‐geibun.org)へ。(井原尚基)

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