秋田、クマ対策費1.6倍 県予算案、甚大被害踏まえ

 秋田県は7日発表した2024年度当初予算案で、クマによる被害の対策費に前年度比1.6倍となる2億2千万円を計上した。23年度は人身被害が過去最悪の70人に上ったことを踏まえ、わなの導入や電気柵整備に使われる市町村向けの補助金を6千万円に増やすなどした。

 新規事業としては、注意喚起のためクマの目撃情報を地図で確認できるシステムを開発する。被害対策を助言する専門員は1人から3人に増やす。

 予算案全体では、一般会計を23年度当初比0.3%増の5842億円とした。昨年7月の大雨で被害に遭った河川の改修など、災害対策に122億8千万円を充てる。

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