広島カープ 日南キャンプを侍ジャパン・井端弘和 監督が視察「田村俊介選手は1スイング見たときからすばらしいなと」 ルーキー・常廣 早くも150キロ 大瀬良は順調

広島カープの宮崎・日南キャンプは、第2クールも若手たちの猛アピールが続いている。

伊東平 アナウンサー
第2クール2日目です。第2クールは3日間しかありませんので、7日が中日です。すでに選手たちは練習が終わりまして、天福球場を後にしています。お客さんも日中はかなりにぎわったんですけれども、今はほとんどいないという状況です。午前中は太陽がかなり降り注いだんですが、こうしてくもり空になりますと、ちょっと冷えてきました。そんな中、選手たちはきょうも躍動していました。

中盤に差しかかった日南キャンプ、第2クール2日目。青空のもと、選手たちは連日、汗を流しています。

7日の注目は、投手陣。ブルペンでは昨シーズン、先発ローテーションを守り続けた 九里亜蓮 、開幕投手を狙う 森下暢仁 も調整を続ける中、大瀬良大地 の姿も…。

「よりピッチングに近づけて、体の強度をみることができた」と、キャッチャーをひざ立ちさせた状態で25球を投げ、現状を確認。開幕に向けて段階を踏みながら調整を進めています。

広島カープ 大瀬良大地 投手
「なにより体が元気に終われたというところが一番だと思います。きょうまではプラン通りに来たので、あとはあしたのキャッチボールとか、動きの中でどういう反応が出るかっていうのも確認して、問題なければ、また次のステップに進んでいけると思います」

そして、午後、天福球場に現れたのは、侍ジャパンの指揮官・井端弘和 監督です。グラウンドでは、侍への招集経験がある 坂倉将吾 、小園海斗 に加えて高卒3年目、売り出し中の 田村俊介 ともあいさつを交わしました。

侍ジャパン 井端弘和 監督
「小園選手は、やっぱり秋のバッティングを見たときにはもう、どのボールでも自分のスイングができるので、自分のポイントっていうのも持っている選手なので。坂倉選手も昨年、キャッチャーとして1年間出たっていうところでまた、ことし、いい変化が出ると思いますんでね。田村選手はやっぱり1スイング見たときからすばらしいなと思いましたし、競争になってね、なると思いますけど、いいものを持ってますんで、レギュラーとしてしっかり今シーズン、出てほしいなと思います」

伊東平 アナウンサー
井端監督が、野手陣3選手の名前を挙げていましたけども、ほかにもピッチャー陣では、栗林良吏 投手や 森下暢仁 投手の名前を挙げていました。この2人の投手は、東京オリンピックでも活躍の経験があるし、若いピッチャーなので侍のユニホームにまた、そでを通してほしいという話もしていました。

7日は、東光寺球場の2軍キャンプでも見どころがたくさんありました。

広島カープ 新井貴浩 監督
「おはようございます」

2軍のキャンプ地に足を運んだのは、新井貴浩 監督です。若い野手陣の打撃をしっかりと見つめていました。

そんな中、野間選手とあいさつをしたり、さらにはことし、2年目の “大砲候補” の内田湘大 選手にも身振り手振りを交えて打撃指導する様子なども見られました。

本当に新井監督、どの選手も見ているよという、しっかりとそのメッセージが伝わってきます。

そして、その後はブルペンに移動して新井監督が見つめたのは、ドラフト1位ルーキーの 常廣羽也斗 投手です。

わたしもすぐそばでブルペンを見ていたんですけれども、本当に軽い力でもキュッとボールが走っているなという印象がありました。カーブとフォーク、さらにはストレートを中心に36球を投げ込んでいきました。

さらに常廣投手の投球を、末包昇大 選手もしっかりと見極めるというシーンも見られました。

広島カープ 末包昇大 選手
「(常廣は)力感なく、けっこう強い球を投げているなと思いましたし、後で球速を聞いたら、自分の思った以上の球が来ていたので、それがやっぱり彼のなんですか、持ち味といいますか、力感なく強い球を投げられているっていうのがいいのかなと思います。初めて見たんですけど、すごくいいいピッチャーだなと思いました。フォークだったりっていうのは本当にぼくは嫌だなという印象を受けました」

伊東平 アナウンサー
常廣投手ですが、体の出来、ここまでは7割~8割ぐらいかなということではあったんですが、きょうの最速150キロを超えたということで、7~8割の体で150キロを超えるわけですから、マックスになったらどんな球を投げるのか、楽しみです。

末包選手もフォークはバッターにとっては嫌な印象があるということではあったんですが、カーブとかもけっこうブレーキが効いている感じもしまして、またどんな投球を見せてくれるのか楽しみです。

そして、末包選手は、けがでキャンプは出遅れてしまいましたが、かなり順調に左足のけがはよくなってきているということです。ここからノックであったり、ダッシュ系であったり、また、どんどん状態を上げていきたいという話もしていました。

青山高治 キャスター
ルーキーの常廣投手は力感はなくて、もう150キロ出ているという話はすごいですね。

コメンテーター 木村祐之 さん(広島ハートセンター 院長)
ぼくは、森下投手が細いのに速い球を投げるのにちょっと似たような感じがします。すごいなと思います。

青山高治 キャスター
この時期に150キロ出るって、すごいことですよね?

木村祐之 さん
もう仕上がっているんだろうなと思います。

© 株式会社中国放送