広島のバス3社「PASPY」終了後の新たな乗車券システムに「ICOCA」運用目指す 「モビリーデイズ」の広島電鉄も「ICOCA」導入へ

交通系ICカード=「パスピー」のサービスが来年3月に終了します。この「パスピー」に代わる新たなバスの乗車券システムとして広島バスなどは、JR西日本の「ICOCA」の導入を目指すと発表しました。

「パスピ―」は定期的な機器の更新に多額な費用がかかることなどから、来年3月までに終了し、バス各社は新たな乗車券システムの導入を目指していました。

「ICOCA」を導入する予定なのは▼広島バス▼広島交通▼中国ジェイアールバスの3社です。サービスを開始するのは「パスピー」終了後の来年3月末からで、現在「パスピー」が使える路線が対象となります。バスの定期券としても使用できるということです。

「ICOCA」を選んだ理由として3社は▼現在、すでに「パスピー」の読み取り機で「イコカ」が使えていることから、利用方法に変更なくスムーズに移行できることや、▼JR・アストラムラインと路線バスの乗り継ぎがしやすくなることなどをあげています。

バス利用者
「ICOCAを持っている。いいんじゃないですか。いろんなところで全部使えて。1つあれば」
「バス会社全部に使えて、今までと同じく簡単に使えるものだったらありがたい」

新たな乗車券システムといえば、広島電鉄は「モビリーデイズ」の導入をすでに発表していて、ことし9月にサービスを開始します。

「ICOCA」については7日、広島電鉄も3社と足並みをそろえて、来年3月末の予定で導入すると発表しました。ただし広電の場合「ICOCA」は「定期券」としては使えず、チャージのみ。「モビリーデイズ」は「定期券」としても使えるようにするということです。

広島バスなどの3社は、広島電鉄の「モビリーデイズ」の導入については方針を明らかにしておらず、「引き続き検討する」としています。

◇ ◇ ◇

ユーザーとしては1つのカードで全部乗れたらいいし外国からの観光客にとってもこれで全て乗れるという交通系ICカードがあればいい。使いやすさは人の移動にも影響する。わかりやすいほうがいい。

パスピーは2025年3月終了予定だが、その後をまとめると…。●広島バス●広島交通●中国ジェイアールバスが「ICOCA」導入を目指すと発表。サービスの開始時期は来年3月末の予定。●広島電鉄は「モビリーデイズ」という新たなシステムを9月に導入することにしていて「ICOCA」についても、3社と合わせて7日、導入を目指すと発表。ただ広島電鉄は「モビリーデイズ」だけに定期券の機能を搭載するなど「ICOCA」とは差別化するとのこと。

広島バス・広島交通・中国ジェイアールバスの3社も「モビリーデイズ」導入の検討を進めている。

© 株式会社中国放送