福井市が2025年から子ども医療費を完全無償化 24年度当初予算案、生活基盤づくりに注力

福井県福井市の2024年度予算案

 福井県福井市は2月7日、2024年度当初予算案を発表した。一般会計は1293億500万円(前年度当初比0.4%減)で23年度に次ぐ過去2番目の予算規模となった。昨年12月に就任した西行茂市長の初の予算編成。九頭竜中学校や新クリーンセンターなどの大型事業が本格化する中、子ども医療費の完全無償化など市民の安心につながる生活基盤づくりへ予算を割いた。16日開会の定例市議会に提案する。

 主要94事業を性格分けした15政策分野のうち、「市民の健康を守り(中略)安心して暮らせるまち」は最も多い六つの新規事業を展開。子ども医療費助成は22年度に実施した高校生までの拡充に続き、小学生以上に1医療機関当たり月最大500円かかっていた自己負担金を撤廃する。25年1月からの完全無償化へシステム改修費などに2658万円を計上した。

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